今更誰にも薦めないけど俺は楽しかったファミコンソフト10作

今更誰にも薦めないけど俺は楽しかったファミコンソフト10作 - 機械
http://machine.hatenablog.jp/entry/famicom_10sen

この記事が面白かったので私も自分で書いてみました。

しかし、あれですねえ。小さい頃はゲームをたくさん買うことができなかったから一つのゲームをやりこんでいたみたいな話はよくあり、自分もそうだと思っていたのですがこのエントリを書こうといろいろ思い出してみたところやりこんでいたかも知れないですがクリアする前に投げてしまうことも多かったようです。子供には最後までやり遂げる根気の方が不足していたみたい。長じてからの方が長いゲームでも投げ出さずに遊んでいた感があります。

メタルマックス

 私とメタルマックスの出会いは友人と一緒に友人の母親に連れて行ってもらった幕張メッセで開かれていたファミコン初心会です。初心会は雑に言うと今の東京ゲームショウみたいなもんです。ファミコン専門。戦車のRPG? パーツを集めて組み立て自由? 軽い砲を積んで余ったエンジンの馬力で草稿を強化して防御を固めるみたいなやり方もできる? なにそれ、すごい。そう思って飛びついたのでした。まあ、軽い砲を積んで防御を固めるみたいなやり方はあんまり有効なゲームではありませんでしたが。
このゲームで何より頭に残っているのは初めて聞いた中ボス戦の曲です。「おたずね者とのたたかい」というタイトルでも知られるこの曲、初めて聞いた時はかっこ良すぎて頭がおかしくなるかと思いました。コマンド入れずに3ループくらいそのまま聞いてた。
このゲームのストーリーとしては主人公が家業を継ぐのが嫌なので冒険者(ゲーム中ではモンスターハンターと呼ばれます。元祖モンスターハンターです)になると言って家を飛び出すというところから始まっていますので家に帰って観念して家業を継ぎますと宣言すればお話は全部おしまいでエンディングなのです。5分でエンディング見られる。世界を支配しようとする魔王みたいなのはまあ敢えて居ると言えば居るのですが居ないので。
パーツ組み替えて自由に戦車を組める他にこのゲームで魅力的なのは曲に加え舞台の雰囲気にあります。一回高度な文明は滅んでいて地下に埋まったコンピューターとか掘り出してきて良くわかんないけど使っているとか奇形魚ばっかりの湖なのにそこで漁をしているとかなんか絶望的ではあるんですけど住んでる人たちはあっけらかんとしたもので昔はそりゃあ良かったんだろうけど今は今で生きていけるしみたいな感じで暗くないのです。そのバランスが好きでした。続編がamazonで投げ売りされていて異常にお買い得なので買おう!

迷宮組曲

 ファンシーな絵柄に手ごわいバランスの正統アクションゲーム。絵柄に誘われて手にした小学生にクリアはむーりーでした。でもきちんとした作りで大変楽しかったですし、アイテムによって攻撃力以外の所もどんどん強化されて色んな所へ行けるのが楽しかったです。パワーアップと言えば攻撃力みたいなゲームばかりの中防火チョッキでダメージゾーンの火の中を通れるようになるとか、ハンマーで壁を壊して先に進めるようになるとか、新鮮でした。大学生になってそう言えば迷宮組曲クリアしたことなかったな、と思ってプレイした時が初クリアでしたね。その時でも充分面白かった。
ボーナスステージの曲が最初シンプル極まりなくてなんなんだろこれと思ったらボーナスステージに入るたびに段々楽器が増えて曲が完成するシステムは素敵でした。そういうのを見かけたら「あっ迷宮組曲システムだ!」と言う。

バナナ

 パズルゲーム。私が2本目に手に入れたファミコンソフト。3本目もビクター音産の花のスター街道でありどれだけビクター音産好きなのって感じありますが当時読んでいた徳間書店のわんぱっくコミックで漫画が連載されていたせいだな。わんぱっくコミックはファミコン原作の漫画がたくさん載ってて沢田ユキオ先生がマリオの漫画当初連載してたのこの雑誌だし。
モグラがピクニック中に地震に巻き込まれたので食べ物と妻を回収してゴールまでたどり着きましょうというもの。モグラは食べ物や土や岩の上に乗れる、食べ物を食べるとそこが空間になる、土を掘っても同様、岩は下が空間だと落下する。モグラは上方向の移動は設置してある梯子を利用するしかない、というもの。小学生には結構手ごわかったのと、岩が落ちる時に1個ずつ落ちるのですが、この間モグラが動けないのでイライラします。105面ありますが投げました。あの岩のウエイトさえなければ今遊べば楽しい気がするんですけどね。スマホゲーにならんかな。
バナナというかバナナのアレンジ元のモールモールについてはこちらのサイトが詳しいですね。
http://www.geocities.jp/cyc01770/holy/molemolemania/
ちなみに花のスター街道はアクションゲームで、デュオのデビューしたてのユニットを操作して街ゆく人や何かを音波攻撃で痺れさせ挟んで倒すみたいなゲームでした。倒すのか? ファンにしているのかな? 2人の内片方でも敵に接触したり穴に落ちたりすると死ぬので結構シビアでした。ていうか何で現代日本の町中に穴があいていて落ちたら死ぬの。

火の鳥 鳳凰編 我王の冒険

火の鳥の原作きちんと読んだの実は去年なんです。部分部分をかいつまんで読んだのが中学生の頃? このゲームを遊んだのは小学生の頃なので全然原作のこと知らずに遊んでいて不思議な雰囲気のお話なんだなあと思ったらなにこれ。全然原作と関係ないだろこのゲーム!!
まあ昔のファミコンゲームあるあるですけど。何でもアクションゲームになった時代ですものね。料理の鉄人を見ていた時に「あーファミコン全盛期だったら道場六三郎がジャンプして包丁投げて敵を倒して料理の材料集めるゲーム出てるなー」とか思ったりしましたし。道場さんがバランス型で鉄人坂井はジャンプとスピードに優れ、陳健一は攻撃力が高くジャンプは低いけどしばらく宙に浮けるとかそういうの。
話が逸れた。
主人公になっている我王は仏師(仏像とかを彫る人)なのでノミで攻撃します。あと鬼瓦をストックできてこれを空中にでも設置できる。設置した鬼瓦は足場になるので鬼瓦切れを起こさない限りかなり自由な移動が可能というもの。鬼瓦は普通の敵は通過できないのでこれで敵の動きも疎外できたりして、なかなか面白いことができます。鬼瓦はノミで破壊可能です。
面白いんですが何でタイムスリップして火の鳥の彫刻の破片を集めるみたいなストーリーになったんでしょうか! タイムスリップなんて原作にかけらもないのに……(我王以外の存在がタイムスリップではなく色んな時代に顔を出すということはありますが)。
でも面白いので良しとしましょう。

SDガンダムガシャポン戦士2 カプセル戦記

ガンダムを題材にした作戦級シミュレーションゲームファーストガンダムのザクから逆襲のシャアνガンダムまで入り混じってバトル! もー死ぬほど遊んでました。面白すぎました。バトルがアクションなのがいいです。なんかこう奇跡の逆転がありそうな気がしますから。まあ実際のところは腕でそんなに差なんてつかないんですけどね。海でなら水陸MSが大物喰いをする可能性もあるかも? くらい?
続編のガシャポン戦士3 英雄戦記はバトルがアクションでなくなり生産できるユニットもマップの時代と陣営に縛られてザクvsサザビーみたいな戦いはなくなりました。これは結構残念だったのですがSFCでこの路線のゲームは復活しました。そのシリーズのSDガンダム GNEXTは4人で遊べるという大変すばらしいものでした。自分で大将MSも決められるし。みんな自分が好きなMSを持ち寄ってね。私はデンドロビウムで、V2やフルアーマーZZ、νが勢ぞろいして。

・SDガンダムガシャポン戦士5 Battle of Universal Century
コマンドバトルの戦術級シミュレーションは3の英雄戦記と4のニュータイプストーリーまでで、5の本作ではポイントトゥポイントの戦略級シミュレーションゲームになりました。
つまり拠点(ポイント)を取り合う勢力同士のバトルです。戦闘もMS同士の小さなものではなく艦隊vs艦隊です。しかもこれマルチプレイで4人まで遊べて一応常識的な範囲の時間で決着がつく。なかなかこれはすごい。そもそもポイントトゥポイントの戦略級シミュレーションゲームコーエーゲー以外にファミコンではほぼ存在しませんでしたし。コーエーゲーは常識的な範囲の時間では決着つかないですしね。
まあその分できることが簡素すぎてあまり奇手とか打てないというのはあるのですがこの辺はプレイ時間とバーターですからねー。
艦隊戦が発生するとまずお互いの艦隊の試作MS同士が一騎打ちします。一定以上の余力を持って勝利した試作MSは相手艦隊へ先制攻撃し、その後艦隊同士の撃ち合いになります。
旗艦1、ザコ艦(ゲーム中の表現がそうなの)40、量産MS200同士の撃ち合いになり旗艦を沈めた方が勝利となります。そんな超大規模艦隊戦作中1回もないよなあ……Vのラストはそれに近かったかも? ア・バオア・クー戦はそれくらいあったかも?

ま、色々もの足りない部分もありながら大変な意欲作でしたが知名度は低いですね。これが後にギレンの野望に繋がったのでしょう。英雄戦記とかはGジェネレーションに繋がったんですかね。

スターラスター

まずファミコン時代で3Dシューティングみたいなのが珍しい。その上全体マップみたいなのがあってあちこちでリアルタイムに敵からの侵略が起こっているので、優先順位付けて防衛しないとみたいな戦略級って程じゃないですけどそんな要素がある非常な意欲作です。
全体マップで表示されている敵のマーカーに向けてワープすると戦闘が始まります。全体マップには敵のほか、味方の補給基地や味方の惑星が表示されています。これらは一定時間ごとに移動する敵に隣接されると攻撃を受けそのまま放置していると破壊されます。
面白い! 面白いんですが私は補給基地でエネルギーを補給するためにランデブーするのがどうにもうまくできなかったのでTRAINING以外の難易度だと(補給を前提としているため)絶対エネルギー切れを起こしてしまい確実な死を迎えていました。戦闘の腕がどうとかそういう状態ではありません。自機が破壊されると画面が真っ赤になってウウウワアアァ爆発するゥゥゥみたいな感じでそれはそれで小学生心に怖かったのですが、燃料切れになると燃料切れですってメッセージが英文でちらっと出てまったくの無音になるんです。こっちの方が怖い。敵がいる中で燃料切れより何もないところで燃料切れの方が怖い。酸素が切れるまで誰にも見つけられず宇宙の中このまま漂うのだ……みたいなことを考えて震えました。宇宙好きな子供だったのでそういう想像力は働きました。
今見ると敵の旗艦みたいなのがどう見てもデス・スターなのでおおらかな時代であったことよなあと思いますね。機体にはエネルギーゲージの他にシールドゲージがあり、被弾するとシールドゲージが減少しますが一定時間経過でエネルギーを消費してシールドゲージが回復するという仕組みになっておりこれもなんか当時なかなか見ないような新しい感じのシステム。シールドゲージが0の時に被弾したりシールドゲージ量を大きく超える攻撃を被弾すると自機が爆発四散します。あとシールドで防ぎきれなかったけど爆発四散までしない場合はエンジン、レーダー、コンピュータのどれかが破損して自機の機能が制限されます。
敵の侵攻はリアルタイムと申しましたが当然戦闘中にも敵の侵攻はあるので敵を倒すのに手こずっていると味方の星が陥落したりします。マップ間移動はワープを使いますが当然遠くへ飛ぶとエネルギーたくさん食うし時間もかかるしなので「ああああ3か所も星が攻撃されてる! 一番遠くが一番ヤバいけど2分くらいはもつだろ! 2分で近所の敵を片付けてからワープだ!」みたいな感じになり面白いです……が、小学生はそこまで順序立てて考えられねえ。んー、惜しい。あまり売れなかったそうで。当時のファミコンのメインユーザー小学生ですしね。時代に合ってなかった。セガのゲームみたいだ。
TRAININGとCOMMANDモード、つまりEASYとNORMAL難易度ではマップ上に見える敵を殲滅するとクリアですがADVENTURE、つまりHARDモードですと防衛の中でキーを見つけ出し隠された敵の拠点を叩くことまで要求されます(ちなみにその辺説明書に書かれてない!)。うんやっぱり新し過ぎるなこのゲームなんなんだろうオーパーツかな?
当時は価値がわかりませんでしたが、今考えると素晴らしいゲームでした。3DSバーチャルコンソールが出ているから買おうっと。

仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランド

これプレイヤーにクリアさせる気ないだろって方面から考えるとクソゲーなんですよ。まずやったらめったらゲームが長いくせにパスワードやバッテリーバックアップなどの継続プレイの方法がないです。このゲームはライダー1号編2号編V3編をそれぞれクリアすると3人が合流して最終決戦に挑む仕組みなんですが1号と2号に比べて初期から遭遇する可能性がある怪人が強すぎて1号や2号が軽く惨殺されます。というかせんとういん4という敵にすらレベル1の1号2号は負けます。V3は最初っからやたら強いので問題ないですが。一応お助けライダーシステムというのがあって大枚をはたくと1号にはアマゾン、2号にはXが仲間として参戦するので彼らに任せれば頓死は減ります。ただまあアマゾンは文句なしに強いんですがXはちょっと……。ちなみに2号編の方が敵が厄介です。それでまあアマゾンに任せて1号編クリアしたとしますよね。その後2号編はじめますよね。2号はもちろん初期状態で始まって敵に遭遇してうっかり怪人出て逃げられないと2号が即死して1号編クリアした苦労が水の泡です。パスワードもコンティニュー*1もバッテリーバックアップもないし。んで必死になって1号2号V3クリアしたらその後アマゾンもXも抜けてしまうので1号や2号が全部アマゾンとかにまかせっきりにしていて経験積んでレベル上げてないと合流した後で死ねるのです。
あとステージクリアにはボス敵を倒すだけでなく普通にプレイしていたのではなかなか手に入らない高額のお金が必要なので色々大変だしファミコン時代によくある難し過ぎ調整ゲームなんですこれ。
でも遊んでて楽しかったんだよなあ……。バトルは仮面ライダーと敵が走って行ってぶつかり合います。ボタン連打でぶつかった時の衝撃力を上げられます。これを繰り返して相手を画面端の壁にぶつけるとダメージです。アマゾンはこの時の速力が高く衝撃力も高いので凄く強いです。ストロンガーは衝撃力は高いのですが鈍足なのであまり強くありません。強まると壁にぶつけた時に衝撃で壁が破壊されそういう場合は敵が一撃死します。何かこれが楽しかった。あとジャンプして頭を天井にぶつけるとしばらく頭がつぶれたままになるのもなんか面白かった。頭がつぶれてると横幅が広くなっているのでその時に狭い隙間へ入るとつっかえて抜けなくなるのもなんか愛らしかった。クソゲーです。でも楽しかった。
ちなみに私は小学生の頃に意地で1回クリアしました。ファミコンの電源付けっぱなしにしたまま休憩とかしたりしまして。12時間くらいかかったかなあ。やたら時間の掛かるお金稼ぎはルーレットでなんとかして。こんなに長い時間ファミコン稼働しっぱなしにしたのはなかったわけでその意味でものすごく記憶に残っているゲームです。

熱血!すとりーとバスケット がんばれ DUNK HEROES

くにおくんシリーズは超有名なのですがこのタイトルはファミコンの末期も末期というかすでにスーパーファミコンの時代に発売されたのでそもそも市場に出回った本数が少なく遊んだ人も少なさそうなので書きます。
いつものくにおくんのスポーツ+殴り合い+必殺技なゲームです。題材はタイトルの通りストリートバスケット。でもめちゃくちゃなんです。ゴールのネットありますよね。あれを攻撃すると外れる。外れたのは味方ゴールへ投げつけると元々あったのの上下に張り付いてそこへシュートすると2本ゴールのネットを通ったってことで倍スコア貰えるの。何それ。そもそも双方のゴールの上空には最初から追加のゴールのネットが2つあってその一番上のネットへボール入れられれば3つのゴールネット通って3倍ポイント貰えるの。あと自分側のゴールネット外して持ち歩いてその中へボール通せばそれだけでもポイント貰えるの。バスケットボールとは一体。

ポケットザウルス十王剣の謎

当時ポケットザウルスというかわいらしい恐竜をモチーフにした文具がありまして、それを題材にしたアクションゲームです。最初のステージに出てくる敵がポケットザウルスモチーフですがその後のステージは全然ポケットザウルス関係ないじゃん……ってなっていきます。難易度はシビアめ。時代が時代なのでなんかやたら抜けるのが厳しい無限ループとかがあります。あと主人公が当時バンダイに所属していた橋本名人が変身させられてしまったハシモトザウルスです。プレイ中下画面に色々なメッセージが出てきてそれが当時は珍しいものでした。敵の台詞だったり、謎のナレーションだったりします。ナレーションはなんか馴れ馴れしいです。
でもそれらよりもこのゲームが特徴的なのはラスボスとのバトルに謎解き要素が含まれているというところです。ステージクリアごとに中ボスを倒していれば手に入るパスコードを入力すると(このパスコードの解釈も自分でしないといけないのですが)ラスボス戦のヒントがもらえるんですね。これがラスボス戦のヒントだって言ってくれないんですけど。で、ヒントはこんな感じです。

ユウシャはそのときジャアクなるいただきに
セイなるシルシをかかげた

これってどういうことかというとこのステージでボスを倒して手に入れた剣をラスボスとの最後の戦いのステージに存在する城の頂上に配置せよという意味なんですね。

わっかんねーよ! これ小学生向けのゲームでしょ?!

とは言えこんな感じにラスボス戦は無理ゲーですがシビアめながらもアクション部分は面白いしボス戦もヒント不足ながら推測しながら戦うの楽しかったので良く遊んでました。ラスボス戦の謎解きさえ無茶振りでなければなー。

以上10本でした。

ちなみにここに書かなかったゲームでしょっちゅう遊んでいたのはスーパーマリオブラザーズマリオブラザーズスーパーマリオブラザーズ3グラディウスドラクエ2ドラクエ4ワギャンランド2、ファミスタ(初代)、ドラえもん(ハドソン)、桃太郎伝説、スーパー桃太郎電鉄くにおくんの時代劇、アイスホッケー、ドッヂボール、熱血行進曲、大運動会、びっくり熱血新記録、格闘伝説などです。くにおくん多いな……。

*1:裏技としては存在するらしい