村の人生

拡大再生産のワーカープレイスメントです。
普通のワーカープレイスメントではワーカーを増やすことが大事なのですが、このゲームでは適度にワーカーを手放すことが勝利の上で重要になってきます。
というのも、このゲームは一族が村の発展に貢献したということで名声を高めることが目的なのです。そのためワーカーは時間経過で死に、いいところで死ぬと顕彰されて勝利点になります。逆にみんながよく死んでいるところで死ぬと珍しくもないので適当に埋葬されて勝利点になりません。ワーカーは世代が上のものから死んでいくので、どのワーカーをいつどこで死なせても良いか、死なせて勝利点が入るのか考えてうまーく名誉的に息を引き取ってもらうのが重要です。
具体的には工場、議会、修道院、旅行先、農場、市場、結婚のプレイスがあり、市場、結婚にはワーカーは置きっぱなしになりませんが他は置きっぱなしになります。プレイヤーが行動をするたびに設定された時間が経過し、一定時間ごとに上の世代のワーカーから死にます。結婚の行動をすることでワーカーは増えます。
工場、議会、修道院、旅行先、農場にはそれぞれ顕彰枠があり、そこにいるワーカーが時間経過で死ぬと早い者勝ちで顕彰されて勝利点になります。枠がいっぱいになってから死ぬと適当に埋葬されるので「墓が無料! 急いで死ね!」みたいな言葉が飛び交い先を争って死んだり理ます。
しかしご存知のようにワーカープレイスメントはワーカーこそ力の源、ワーカーを無計画に死なせるともちろん苦しいことになるので、その辺のバランスはきちんと考える必要があります。まあでも、ワーカーの数が取れる行動の数と直結していないので、普通のワーカープレイスメントよりはワーカーの数は重要ではありません。
勝利点は顕彰による点の他に、市場での取引実績とか、修道院での貢献度とか、議会から得られるものや、旅行先の制覇数などによる点があります。市場で取引する品物は工場か農場で作る感じです。
さすが良い評判ばかり仄聞するよくできたゲームです。大変感心しました。遊びごたえがあり、研究して極めたいと思えるゲームですね。