太平洋戦史 リプレイ

日本軍:れらしう(プレイ4回目)
連合国軍:R(プレイ2回目)
このプレイの前の週にこの二人でチュートリアルで1回1ターンだけプレイし、その後1回通してプレイしました。その際の担当は今回の逆。
プレイ中のマップで申し訳ないのですがマップの位置関係はこちらをご覧ください。○が港湾、□が基地です。
http://zock.sakura.ne.jp/pict/tai00.jpg

日本軍 グランドデザイン

前提:南雲機動部隊は(そのままでは)日本から動かすことはできない
日本から正規空母組を動かしてしまうとハワイにいる連合国軍の正規空母5隻が瞬時に長駆日本まで来て念入りに殺されるので抑止力として日本に置いておくことが必要

しかし正規空母組の力なしでは南方やセイロン島攻略をきちんと行うことが難しいので以下のような方策で正規空母を日本から引き抜けるようにする。

1ターン目ラスト再配置を利用し日本軍の陸上機部隊をすべて日本へ集め(航空戦力9)、補充できた分を南方へ回す(正規空母2隻、航空戦力8)。

この戦力でセイロン島を占領し(攻略しなくともよい)、イギリス軍を無力化しつつ第3ターン目の勝利点7を目指す。なんなら第3ターン目ではトラックは失陥しても良い。

初期配置

初ターンの必須攻略目標と定めたのは以下の通り。

  • シンガポール(勝利点2/英国艦隊3艦)
  • フィリピン(勝利点2//米国艦隊1艦)
  • ボルネオ(カード供給源/英国艦隊1艦)

ボルネオは何としても手に入れなければなりません。さもなければ油がなく死ぬだけです。フィリピンはボルネオへの通り道なので、いずれにしろ攻略しなければなりません。
そこまでは占領することは本当に前提として、シンガポールについては、フィリピンと両方を占領して片方を攻略して自軍の港湾としない限り、第1ターンの勝利点で日本がマイナスになるので、ここまではなんとかしたいところです。

これを踏まえて以下のように初期配置を行います。

シンガポールは第1ターン攻略目標の中ではもっとも敵戦力が多く、また勝利点も2点あるため、攻略を行うために必要なカードの枚数も多くなる。加えて、セイロン島の英国艦艇を抑え込む役割も期待したいので、できるだけ戦力を持ち込んでカードを節約したい(20戦力=カード1枚)。
陸上機部隊(強制配置)、扶桑、山城、伊勢、日向、長門陸奥、第六戦隊

  • 沖縄(フィリピン攻略部隊)

フィリピンの米国海軍は単艦であるため、戦闘でサイコロで1を出しても撃ち漏らしがない戦力を持ち込めばよい。
巡洋艦適宜

マリアナから見てボルネオはフィリピンの先なので、移動力が2必要。移動力2以上の部隊で、やはり戦闘でサイコロで1を出しても撃ち漏らしがない戦力を持ち込めばよい。
金剛、比叡、巡洋艦適宜(ダメージ引き受け目的)

  • トラック(トラック守備部隊)

はっきり言ってトラックに割く戦力はない。とは言えみすみすトラックを連合国軍に与えるのは完全にありえないので、ないないづくしの中防衛する方法を考える。
陸上機部隊(強制配置)、龍驤、瑞鳳
龍驤がトラックに居れば、トラックに敵襲があっても龍驤アラームを発動させて日本から移動力3の艦艇(南雲機動部隊、榛名、霧島など)を呼び寄せることができます。
実際にそうなった時に呼び寄せをやるかといったら非常に微妙なのですが(こんなところで正規空母金剛型を使いたくない)、そういうことができるという形を相手に見せることがトラック侵攻への抑止力となるのです。

  • 日本

陸上機部隊(強制配置)
日本はカラで大丈夫です。真珠湾攻撃隊が日本へ帰ってくるため。逆に言うと真珠湾攻撃隊の初期配置は日本と指定されており、他の艦艇と違って自由に配置することができません。
真珠湾攻撃
赤城、加賀、飛龍、蒼龍、翔鶴、瑞鶴、榛名、霧島、利根、筑摩

第0ターン

このターンは真珠湾攻撃マレー沖海戦がセレモニー的に行われるだけのターンです。
真珠湾攻撃はダイスがふるわず損害を与えた艦も少なければ撃沈まで至らず復帰してくる艦は多いと散々。
一方マレー沖海戦では大勝利。シンガポールに配置されている英国艦隊を殲滅しました。

第1ターン

増援

日本軍:祥鳳(空母)
連合国軍:陸上機部隊2

日本軍カード+0枚
連合国軍カード+2枚

日本軍 当初の第1ターンの方針
  • 油がないと死ぬので第1ターンにボルネオは確保する(当然)
  • 各港湾からの勝利点をトントンにするためにはシンガポールとフィリピンを占領し片方を攻略して自軍港湾にする必要があるためそれを目指す
  • 第1ターンだけは数的有利と言っていいので占領基地数で勝って合計で第1ターンの勝利点を+1にしたい
実際の行動

マレー沖大勝利によりシンガポールががら空きになったので、第1ターンが突然終了することも怖いながら、英国海軍の特に移動力0の艦船がシンガポールに帰港して防備を固められるのが怖いため、まずはシンガポールインドシナの全軍を向かわせこれを占領します。
すると英国海軍は使用できる全艦艇をシンガポールへぶつけてきました(予想外)。第2ターンになったら欧州へ帰還する艦があるからここで使っておこうだなんて……当たり前ですね。でも本国が泣くぞ!
この攻撃により三隈撃沈、陸奥はドック送りへ。これによりシンガポール駐留部隊の戦力が20を切ってしまい、シンガポール攻略に必要なカードが2枚となってしまったため、日本軍が第1ターンで使用できるカードは残り1枚です。(初期4枚、最初に1枚使い、2枚は残しておく必要がある)
次にフィリピン、ボルネオと攻撃します。両方を確実に押さえるためにはカードは足りませんが、それでも急なターン終了によりボルネオ確保せずに第1ターン終了! を防ぐためにカードを1枚だけ使って行動します。
……無事、フィリピンとボルネオの攻略に成功しました。

そしてこのターン、なかなかターンが終了しません。あまり重要でない行動がバリバリとれちゃいます。

祥鳳をトラックへ、筑摩をアッツ島へ、陸上機部隊をインドシナからアッツ島へ再配置(これによりダッチ・ハーバーを占領)。

この辺で第1ターン終了。

シンガポールに侵攻した部隊の戦力は19になっており、戦力20ごとにカード1枚と代替、港湾の勝利点分のカードが必要なので勝利点2のシンガポールの攻略には残念ながらカード2枚必要な状況となっているので2枚支払い、日本軍のカード0枚です。

ターン終了時には自軍の港湾への帰港と占領地への陸上機の再配置が可能です。日本軍は日本、オーストラリア軍はオーストラリア、英国軍はセイロン島+マダガスカル、米軍はハワイ+西海岸以外にいる行動済み艦船はカードを消費しない限り未行動状態に戻らないので、この帰港をうまく使う必要があります。

日本軍はボルネオとフィリピンの占領を維持するための巡洋艦1隻ずつと、シンガポールの扶桑、山城、伊勢、日向以外の全艦艇を日本へ帰港させました。シンガポールの戦艦4隻は移動力が1しかないため他で働ける場所がなく、セイロン島の英国海軍を抑えるのに有効と判断しこうなっています。

再配置。日本軍グランドデザインでは陸上機を日本本土へ集中させ自由になる正規空母を用意することになっていましたが、
トラック島:防御が薄すぎるので陸上機を引き抜きたくない
アッツ島アッツ島に陸上機を置いておくだけでアッツ島とダッチ・ハーバーを占領できているのはおいしい
以上の判断により再配置は行われませんでした。本来虎の子の陸上機をアッツ島なんかに置いておいていいのかという気はしないでもないですが……。

第2ターン

増援

日本軍:大和、飛鷹(空母)、隼鷹(空母)
連合国軍:陸上機部隊1、ワスプ(空母)、アイダホ、ニューメキシコ、ワシントン、インディアナ、ノース・カロライナ、サウス・ダコタ

日本軍カード+2枚(ボルネオ占領による)→2枚
連合国軍カード+3枚→4枚

第2ターン 日本軍の作戦

ポートモレスビー。トラックからオーストラリアを攻める途上にある基地で、陸上機部隊が防衛しています。通常の艦艇は陸上機部隊にダメージを与えることができないので、陸上機部隊を倒すには空母を引き抜いてくる必要があります。
さて、このターンの増援は空母の飛鷹と隼鷹です。
そう、この2艦によってポートモレスビー、引いてはオーストラリアの占領が可能になると考えました。まあ、実はトラックからオーストラリアまでは3移動力が必要で、空母と戦艦は道中で補給ができないことから移動力2の大和飛鷹隼鷹はオーストラリアまで行けずポートモレスビー止まりだったのですが……。
ということを大和と飛鷹隼鷹と金剛型4隻、重巡数隻をトラックへ帰港で送ってから気づきました!
というわけで、このターンの目標はオーストラリア攻略。すると勝利点計算でこのターン+4となり累計で5点、何ならこのターントラックを失陥してもサドンデスラインを超えるイメージとなります。

実際の行動

オーストラリア攻略までのイメージはこうです。

  1. 大和、飛鷹、隼鷹をトラックへ帰港させる
  2. 空母機動部隊がポートモレスビーの陸上機部隊を撃滅する
  3. 金剛型4隻とシールド用の重巡がオーストラリアへ乗り込む

3手番掛かります。1、2とカードを使って、肝心の3の時にカードがなくてターンが終了すると死ぬので、帰港はカードを使わずに行います。そこでターンが終わってしまうなら、まあ勝利点は+1なので悪くはないです。
無事大和、飛鷹、隼鷹をトラックへ帰港させることができたので、次はカードを切ります。ちなみにここで大和飛鷹隼鷹はオーストラリアまで行けないことに気付いたのですがもうどうしようもありません。
航空戦では相手に被害を与えた場合どの艦に被害が出たのかをダメージを与えた側が選ぶことができます(普通の砲撃戦の場合はダメージを受けた側)。
すると陸上機風情相手に貴重な飛鷹隼鷹がダメージを受けると悲しいので、ポートモレスビー攻略部隊は龍驤、祥鳳、瑞鳳+重巡2隻となりました。勇躍ポートモレスビーに到着すると敵陸上機部隊はサモアから重巡4隻を呼び寄せていました!
これは想定していませんでした。とりあえず航空戦です。日本軍1ヒット、連合国軍0ヒット。陸上機部隊を壊滅させた日本軍は砲撃戦をやると損するのが目に見えているので撤退。
連合国軍、カード使用せず。サイコロでターン終了チェック。ターン終了せず。日本軍の手番。
さて困りました。あまり日本本土から戦力を引っこ抜くとハワイからワスプを追加した米国機動艦隊が攻め込んでくるのでトラックにはかなり控えめに巡洋艦を送り込んでいたのです。2回の出撃分しか巡洋艦がないのですが、これでは3回出撃しなければなりません。
逆算して、金剛型4隻に何隻巡洋艦をプラスしたらオーストラリアの艦隊を出目1でも撃滅できるか? →1隻

では残りの巡洋艦は大和飛鷹隼鷹に付けてあげればよい……って2隻しかないですね。ということで、飛鷹隼鷹(航空攻撃力6)+大和と巡洋艦2隻(砲撃力7)がポートモレスビーに向かいます。

まずは航空戦。一方的に攻撃できます。サイコロを振る前に「天佑を確信して……」と言おうとしましたが、ゲンが悪いのでやめました。出目6。3隻にダメージで、残り1隻。これはもう1の出目でも殲滅できるので、勝利です。日本軍にも被害が出て、足柄が撃沈されました。

続いてカードを切ってオーストラリア攻略作戦です。金剛型4隻と鳥海の艦隊はオーストラリアに着けばサイコロが1でもオーストラリア艦隊を撃滅できる戦力を備えていたはずなのですが!
そこに襲い掛かる潜水艦!!
連合国軍はカードを使用したのです!
潜水艦による攻撃のカードの効果は日本軍が作戦を行っている最中に一方的に攻撃力3で攻撃しダメージを与える、というもので、ここでよりによって出目6が出て被害は2艦ということになりました。鳥海、撃沈。比叡がドック送りになり、戦力9の金剛チームがオーストラリアへ到着。3〜6の出目で敵を撃滅できますが1〜2が出たら死ぬし、ダメージ引受け役の巡洋艦がいないので金剛型にこれ以上損害が出たら困る……だったのですが、無事撃滅、当方被害なしということで、オーストラリアを占領しました。これ、失敗していたら悶絶ものでしたね……。

この時点でのマップ
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右下に散らばっているのはハワイマスに入りきらなかった空母チームです。

これで概ねこのターンの勝利点+4が確定しました。

ここで連合国軍このままではじり貧であるとして大勝負に出ます。ハワイの空母機動部隊6隻で日本本土を攻撃してきました。日本は南雲機動部隊+陸上機部隊で応戦。連合国軍出目2、日本軍出目5。連合国軍空母被害6、日本軍空母被害3ということで、連合国軍投了、日本軍の勝利ということになりました。

両軍の戦没艦
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連合国軍はこれに最後の空母6艦のうち5艦をプラスします。