Razer Nostromo レビュー

ゲーム用、左手キーボード Razer Nostromo を導入してみましたので使用感をレポートしてみます。

導入のきっかけ

年末からガンダムオンラインを始めたのですが、操作が全然おぼつかなかったのです。
自機の移動はWASDで行い、照準・方向転換はマウス移動、攻撃は左クリックで、ジャンプが Shift、しゃがむが Ctrl、リロードが R、という操作です。
これがですねージャンプを小指でやるのがどうにもうまくいかなかったのと、リロードすると指を正しい位置に戻せずに前に進もうとして E 連打してたりして戦闘どころではなかったので、左手用キーボードを導入することにしました。
左手用デバイスは需要が少ないためかやや高価なものが目立ちますが、私の場合どうせゲームで使わなくなっても絵を描く時やなんかに使えるだろうという観測もありました。

比較検討対象

現在比較的手に入れやすい左手用のデバイスは以下の3つがあります。いずれも秋葉原の TSUKUMO でテストできるとのことで、実際に触ってきました。

Logicool G-13

LOGICOOL アドバンスゲームボード 16万色対応バックライト G-13

LOGICOOL アドバンスゲームボード 16万色対応バックライト G-13

良いところ
  • キーの数が多い
  • 小モニタがあって状態の確認ができる
悪いところ
  • 場所を取る
  • 主要キーの周囲にも同形のキーがあり押し間違いがありうる

CyberSnipa Game Pad V2 CSGPBK01FD

CyberSnipa ゲーミングキーボード PCGAMEPADV2 CSGPBK01FD

CyberSnipa ゲーミングキーボード PCGAMEPADV2 CSGPBK01FD

良いところ
  • 安い
  • WASD に関してはキーの形状が異なるため押し間違いが減りそう
  • WASD の周りに余計なキーがないので押し間違いが減りそう
悪いところ
  • 場所を取る
  • キーに特定のアルファベットが印刷されているところを見るとキーアサインの変更ができなさそう?(実際にそうなのかは未確認)
  • WASD 以外のキーが離れ過ぎてて押すのが大変そう

Razer Nostromo

Razer Nostromo ゲーミング キーパッド 【正規保証品】 RZ07-00490100-R3M1

Razer Nostromo ゲーミング キーパッド 【正規保証品】 RZ07-00490100-R3M1

良いところ
  • キーの数が多い
  • 手になじむデザイン
  • 親指用ボタンがある
悪いところ
  • キーの数が少ない
  • Amazon のレビューを見るとマクロの動作が遅そう
  • 外国人男性向けに作られているらしく、手になじむデザインながらもそれが少し大きく、キーボードの端のボタンはやや押しにくい
  • 主要キーの周囲にも同形のキーがあり押し間違いがありうる(ただし手になじむデザインのため指の持って行き場がわりと固定されるため実際の押し間違いは少ない)

私のチョイス

私の環境では引き出し式キーボード置きを利用しているので、スペースに余裕がありません。
このため場所を取るというのが致命的問題となり、 Razer Nostromo を選択することになりましたが、使用感的にも Razer Nostromo が一番しっくりくるものでした。

Razer Nostromo の使用感レビュー

すべてのキーは専用ソフト経由での設定で単独キーに割り当てることができます。また、[Ctrl+D]といったような割り当ても可能です。

手になじむデザインのため、手を置くと主要キーに自然と指が置かれる形になります。
押し間違いは劇的に少なくなりましたが、できれば S にあたるキーのみでなく、W にあたるキーにも突起を付けて欲しかったです。今まで1回だけ押し間違いが発生しています。
この膨らみを付けた手になじむデザインですが、外国人の男性向けに作られているのか、微妙に私には大きい感じがあります。具体的には先端にあるキー、押す分には不自由はないのですが微妙にもうちょっと手前にある方が嬉しいなあ、と思ってしまうところがあります。サイズ調節のためこの膨らみの位置は変更できますが、デフォルトより手が大きい人向けへの変更しかできなかったので、私には意味がありませんでした。
キーの数は少ないですが、実際にゲーム中に使うキーがいくつかと考えるとこれで充分でした。たくさんキーを使う FPS とかでも、G より右のキーはほぼ使わないんじゃないかな、と思うので(右手はマウスですから)このキーの数でも充分なのではないでしょうか。
独立した親指用のボタンがあるのは良いポイントだと思います。絶対に押し間違えないですし、押しやすい位置にあります。ガンダムオンラインでは私はここにジャンプを配置したのでかなりうまく起動できるようになりました。ですがこのボタンには変な遊びのようなものがあって、軽く押すと無抵抗で一定の位置まで凹みますがこの時点ではオンになっていません。もうちょっと力を入れて押すとマウスをクリックしたみたいな感触でオンになります。これは不便とかそういうのはないのですがあまりいい感じがしませんでした。
ガンダムオンラインではマクロが必要な場面が思いつかなかったのでまだ使用していません。「ランダム風回避」ボタンとかは作ってもいいかもですね。でもブーストゲージ無視して回避運動取ると死ぬしなあ……。

その他の特徴としてホイールが付いている、というものがあります。現在私はマウスのホイールを使用しているのでこのホイールは使用していませんが、ゲームによっては役立つ場面もあろうかと思います。

以上です。
価格面からすると私のように1ゲームのためだけに購入するのはちょっとアレな感じがありますが、キーアサインは複数設定を保持できますので複数のゲームや、ゲーム以外の用途にも利用できますのでゲームでキーボード入力に苦戦している方は検討されてはいかがでしょうか。

上記三種、実物はツクモDOS/Vパソコン館(http://www.tsukumo.co.jp/shop/dosv/)にて触れることができます。