アイアン・スカイ(ネタバレあり)

ナチスが!
月から!
やってくる!
説明!
ナチスが絡むならナチス驚異の科学力で何をやらせても大丈夫と考えている映画ですね!
アメリカの大統領が「ロシアについて私は詳しい。アラスカから見えるから」などのトンデモ発言で有名なアラスカ州知事さら・ペイリンのそっくりさん。ホワイトハウスの執務室にはホッキョクグマの剥製などが並んでいてアラスカを強調しています。
そんなトンデモ発言しそうな大統領が次の大統領選のために「Yes She Can!」と打ち出したキャンペーンがなぜか月への着陸。その任を負ったのは黒人の宇宙飛行士。よりによってラストネームがワシントン。
そのワシントンが月の裏側にたどり着いたらナチスの基地が!!(基地を上から見るとハーケンクロイツになっている)
というね。
ヒトラー最後の12日間」……いわゆる総統閣下シリーズのパロディ*1とかもあるしもうね。
基本的にバカ映画なんですけどでも現代政治や国際関係の諷刺映画でもあります。アメリカ大統領が宇宙ナチスの幹部を大統領選挙のプロモーション担当に起用してナチスの政治の理想を語らせたら支持率超アップとかね……。まあナチスは正しい手続きで選挙で選ばれたわけですし。
最終的に宇宙ナチスは宇宙船で攻めてくるわけですけど、
その時のサラ・ペイリンのそっくりさんの対応がすげえ。
ニューヨークとかがナチスの宇宙船(円盤型)に攻撃されている光景をテレビで見るサラ・ペイリンのそっくりさん。
ペイリン似「すげー戦争じゃんこれ! 大統領1期目に戦争を始めた大統領は100%再選されてるのよありがとう! すばらしい!」とプロモーション担当を褒める!
ペイリン似「で、あいつら何?」
プロモーション担当「宇宙ナチスです」
ペイリン似「マジで?! ナチスとかアメリカが唯一完勝できた相手じゃん最高過ぎ!」「戦争嬉しい!」→「あいつら何」がショッキングすぎて噴きます。
その後は国連会議にサラ・ペイリンのそっくりさん出てきて嬉しそうに「宇宙ナチスで地球がやばい! でも大丈夫です! 我がアメリカに対抗できる戦力があります!」
→USS・ジョージ・W・ブッシュ号登場!
名前だけでもう出落ち過ぎる。
核ミサイルを満載していてガンガン連射するのですが如何せん戦力が USS・ジョージ・W・ブッシュ号だけなので押されていきます。「救援乞う!」
いるわけないじゃん! 「応!」いた?! たくさん?!
そっくりペイリン「ちょっと! 何よあれ!」
UN の面々「HAHAHA」
「ミール、救援に向かいます」
そっくりペイリン「あれは放棄したんじゃなかったのかよ!」
ロシア(ニヤニヤ)
そっくりペイリン「お前ら宇宙平和条約に調印していながら何で宇宙船に武器積みまくってるんだよ!」
「知らねーよじゃあアメリカはどうなんだ!」
そっくりペイリン「アメリカはいいの!」
よくねーよ!!!
すごい、笑いました。最高。
頭悪いだけじゃなくてですね、色々かっこいいところもあるんですよ。宇宙ナチスの秘密兵器「神々の黄昏」号は何か船体外にギアが出ていてめちゃくちゃかっこいいですねそんなところにギアあっちゃダメですけどね本来は。あと宇宙ナチスではコンピューターが発達しなかったので目視して手動で照準合わせますけどね。でも月の形が変わるくらい強力な主砲付いてますけどね。余計悪いな。
とにかく面白かったです。パッケージ化された際にはみなさんぜひ。
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*1:あのシーンにでたらめな字幕付ける遊びは日本国内だけでなくワールドワイドな遊びだったりします