マイティ・ソー(ネタバレ多少あり)

アベンジャーズを見に行く前に予習をしようと思っていたのです。アベンジャーズアメリカのコミック会社マーベル社から出ている作品のスーパーヒーローが一堂に会して世界を守る! というコミックの映画化です。このため、各ヒーローの映画が事前に製作され、アベンジャーズに繋がるようになっています。
それが「キャプテン・アメリカ ザ・ファーストアベンジャー」「インクレディブル・ハルク」「マイティ・ソー」「アイアンマン2」(1は見てたので)。この辺を先に見ておこうかと思っていたのです。
が、原稿とかいろいろあったりした時期でどうも思うに任せず、チケットを取った日になってしまいそうだったのでどうしたものかねえ、と思っていたところ「マイティ・ソー」は見ておいた方が良かろうというアドバイスをいただきまして、そのようにしました。
あれだ、これ萌え映画。
簡単なあらすじ。
ソーとロキは仲良し兄弟。パパのオーディンの元ですくすく育ちソーは脳筋ロキはトリッキー魔法野郎になりました。ソーがオーディンの王位を受け継ぐ儀式のその日、彼らの世界アスガルドは何者かの手引きによりその昔戦い今は停戦状態にある敵、氷の巨人族の奇襲を受けます。マジ切れしたソーはオーディンがやめろって言ってるのにロキが煽るんで楽しい仲間たちと氷の巨人族本拠に乗り込んで暴れようとしましたがさすがに分が悪くてオーディンパパが頭を下げて許してもらいました。
オーディンはこれでぶち切れて「ノー脳筋! ノー脳筋!」と叫んでミョルニル、いわゆるトールハンマーを地球に投げ捨ててソーからも神パワーを奪い取り地球に投げ捨てました。
という感じなんですけど、当然地球に落ちてきたソーは地球のしきたりとか知らないしいきなり地球に落とされたんで気が立ってたりでトラブルを起こしまくります。
病院で大暴れして「ふざけんなー! 神をこんなところに閉じ込めておけると思うなー!」→「鎮静剤もってこい!!」→即ダウン とか、
ヒロイン役の女の人が運転する車の前に飛び出してぶつかってダウン(神パワーはもうないけど身体は頑丈なので気絶するだけで済んだ)とか、
食事の作法がわからなくて蛮族行動をとったりとか。
これあれですよ。天から天然ボケ(世間知らず)ヒロインが降ってきた!!! みたいな話ですよ! 北欧神話うる星やつらにするとかどういうことだよマーベル社!!!
あっそうそう実は私ソーがトールだって気付いたの再生始めた瞬間でした。事前情報入れてなかったもので……。THOR ってタイトルが大写しになって……あっハンマー持ってた……あっトールの英語読みか! みたいな感じで。
それでまあ、ソー(筋骨隆々のむくつけき大男)の萌えシーン連打だけでも充分に楽しいし、門番さんすげーで楽しいし、ロキが「よくもぼくをだましたなあああああああああ!」「よくもだましたああああああああ」「ああああああああああ!」ってなってるのも楽しいし、ロキ、かわいそうな子……という楽しみ方もできます。
アベンジャーズへの接続要素としてはアベンジャーズいちの地味ヒーローホークアイさんが作中名前一回も呼ばれず、スタッフロールにも名前なしという登場の仕方をしているというのがあり、これはなかなかおいしいです。
わりと素直な展開をするのかなと思ったら微妙にひねったストーリー展開で面白いですし、神パワーを失ったソーがドロップキックとかで戦ってて「神プロレス……」とか思わされるのもすごくいいです。あと多くのバトルが「よそでやれ」なのも。
アベンジャーズの当面のラスボスであるキャラクターがマイティ・ソーには登場するので、これを見ておくと……というかこれを見ておかないと誰ですこのラスボスって感じになるので何はなくとも『マイティ・ソー』だけはアベンジャーズの前に見ておくとよいと思います。いいアドバイスをいただけて幸運でした。