魔法少女まどか☆マギカ 前編 はじまりの物語 感想

本作はテレビ放送版の1〜8話の総集編でありストーリーの大枠……というかディティールを除いてストーリーの変更はありません。
ですが、
今回まったくの新しいパートもありまして、それは主題歌の「ルミナス」が掛かっているオープニングの部分です。テレビ版とはまったく異なり、まどかが赤ちゃんの頃からの成長記録のようなパートがメインになっています。
もう涙目ですわ。
こんなに大事に育てられたまどかが最後には……。とかあっ途中から小さい頃のさやかが……さやかもこうやってまどかや仁美と少しずつ思い出を作ってきたのに……。と思ったらもう。
テレビ版は一応ハッピーエンド的に終わりましたけどこういうものはやっぱり失われているんですよね……。と思うともうほんと涙目でして。
この後は話の筋こそ変わらないのですが、人物の絵が変わったり、背景が変わったり、BGM が変わったり、絵の処理方法が変わったりで、多分1分たりともテレビ放送版と絵と音が同じシーンはないんじゃないですかね? それくらい色々変わっていました。
一番変わっていたのは背景の絵ですかね。次いで BGM。人物の絵はさやかが一番描き直されていた気がするんですけど、さやかのところだけ私が気付きやすかっただけかも知れません。さやかちゃん美人過ぎ問題。
背景の絵が大幅に変更になったので画面に重みが出て訴求力が上がっていましたね。大画面だからというのもあるかも知れませんが……。
BGM はよかったですね! 特にマミさん関係。マミさん新曲で大暴れしていてすごく良かったんですがその後との落差が思いやられてやっぱり涙目でした。
一方さやかのテーマはちょっと使い方考えて欲しかったですね。私の思い入れが強すぎるだけの可能性もありますが、原作と全然違うところで使われるとつんのめってしまいます。
影の魔女戦の BGM はさやかのテーマのアレンジで迫力を増していました。あの曲自体は私かなり好きなんですけどやっぱり儚さを感じるオリジナルの方があのシーンには合うかなあと。あのシーンは激しい戦いの中でもさやかの悲哀を感じさせるあの曲であったのが良かったなーと思っているので。さやかのテーマの出だしでは影の魔女戦、終わりの方では8話ラストが頭に思い浮かぶ私です。
という感じでした。私としては話の筋を変えていないのに OP を変えることで受け止めさせ方を大きく変えてしまうというやり方に舌を巻いたというところです。後編はもっと話の筋を変えてくると思われますので大いに期待しております。