平清盛 6話「西海の海賊王」

まあたまにはこういう回があってもいいんじゃない? ワンピースですけど。
面白いんですけど、大河ドラマとして面白かったわけではないですよね。

平家の武者は商品のふりをして伏せていたのに姿を現したら名乗りをきっちり上げてから攻撃したので不意打ちの意味がなくて笑った

そもそも海賊船との高低差がありすぎる……。
この不利な戦いで守役の盛康さんがやられてしまいます!

盛康のかたきを取るべしと小舟で偵察に行った清盛が高階サダヲ通憲に言いくるめられて日本海越えようとしたので笑った

舟を出そうとした時に後ろに高階通憲が乗り込もうとしたシーンどこかで見たと思ったら龍馬伝生瀬勝久 as 吉田松陰が密航しようとしてたシーンだ! あのシーンだけサラリーマン NEO みたいだったからよく覚えてるよ!
で、通憲が「宋すげえよ! 科挙とかすごいし!」と言ったら清盛も「すごいな宋! 行くか宋!」って即なって笑った。盛康のかたきはどうなった。きっちり二人で海賊に捕まってるし。

今日の源氏

由良姫「源氏っすか! 今をときめく平氏じゃなくて!」
義朝「このドブス! 心が醜い! 心が!」
由良姫(キュン)
早っ!
頼朝「きっと、この時から、我が母の心は、父の虜になっていたに違いない……」
おいナレーション。このドラマシグルイのようなマッドアナウンサー案件かもしれない……。
あと義朝が「男を見下せば女の価値があがると思うのは実に愚かだ」って言ってたのは江 dis なんですか!!!!

今日の暗黒朝廷

得子「上皇様の子ができたのよ」
たまちゃん「おつかれさまであります!」
これ意に介してないのは嫌味とかじゃなくてそういうことを考える回路がたまちゃんに欠落してるんでしょうけどそんなのお構いなしに得子さんは憎しみを募らせてやばい。
堀河局「というお話だったのさ」
佐藤義清「そうだったのか」
ピロートークだったのかよ! どんだけだよ義清! おそるべし!

ここからずっと海賊の話

なんかよくわからないけど通憲に「それは賭けになっておらぬ」と言われながらも海賊頭領兎丸と博打して大勝利して仲良くなったと思ったら兎丸の親が忠盛パパに斬られた朧月だったと判明して即大反目して清盛は人質になりました。清盛は清盛で子供の頃に自分が白河法皇の子だと兎丸に吹き込まれたせいで俺は父親を失った! と大暴れです。いずれ知れたことだとは思いますが、忠盛パパを父親として慕っていきたかった! という思いがあったというのは、なんか良かったですね。ただ単に気に入らなくて暴れてたのではなかったと。

さて、兎丸は父のかたきを取りたいわけですから、これはナイスな人質が手に入ったぜってことで忠盛パパのところに脅迫状が届くわけです。「息子を返して欲しければ忠盛ひとりで来い」
こんなのに乗れるわけがない。忠正おじさんなどは猛反発!
そこで負傷した盛康さんが息も絶え絶えに
「まったく、後先を考えませぬな清盛様は……。けれどもそれが清盛様にござりまするよ……。清盛様はきっと……私のために……後先を考えず……」
というわけです。うんまあ後先は本当に考えてなくて最初は敵討ちだったはずなのに気が付けば宋に行くとか言ってたんですけどね。
見かねた忠正おじさんはそれを受けて
「わしが行く。わしは清盛などおらぬほうがよいと思うておる。しかし兄上にはなくなてならんのであろう……」
と。おじさんは清盛は嫌いなんですけどこういうことが言える。単なる悪役ではないわけです。ほんといいキャラやで。
さて、救出作戦はいいんですけど人質を取られている以上、正面から当たるわけにはいきません。何らかの作戦は必要です。というところで伊藤忠清が「皆で夜明けと共に攻め込みましょう! 敵の不意をつきましょう!」と武力83知力17発言! 不意討ちって言ったって闇夜の水上はこっちが不案内でしょ、というところに登場したのが、清盛が家出してた時に一緒に水上警備請け負いやってた鱸丸となんとか松なんとか松なんとか松の三人でした! もうみんな忘れてそうなキャラを!
この四人のおかげか平氏の海賊へのアンブッシュは完全に決まり、清盛は乗り込んできた鱸丸によっていち早く解放されます。「誰でもよい! 誰でもよいゆえ助けてくれッ!」と叫ぶサダヲを尻目に。
清盛はそのまま宋剣を取り返し兎丸と一騎討ちを繰り広げます。しゃべりまくり! バトりまくり! 「ガンダムか!」って勢い。この中で清盛が「お前がネタバレしなければ、俺は父上の子でいられたのに!」みたいなことを言ったのが良かったです。この一騎討ちの最中、忠正おじさんが清盛を狙ってる弓兵を密かに斬ってたのも良かったですね。
でまあ、地の利を得ない海賊衆はさすがに平氏の郎党にはかなわず、清盛と兎丸の一騎討ちも清盛に軍配が上がりました。言葉は綺麗ですが兎丸に「降れ」って清盛が言うのは「配下の命が惜しくはないのか」ということですよね。史実でも平氏が退治しに行った海賊を取り込んでいるので、なかなかの演出かなと。兎丸の返事はまあ当然諾だったわけで、これで平氏大勝利! 都へ帰るぞー! ってところで高階サダヲ通憲だけしょんぼりしていたのは面白かったです。

ラストは後々の清盛の妻時子が初登場。平氏の御曹司が凱旋すると聞いてどんな貴公子かと一目見ようしたところなんかきったないのが見えたわけで……。

感想

この回はこれまでの話の一旦の総決算という感がありましたね。

  • 舞子の歌(あの今様)→高階サダヲ通憲が漢詩の話をして、清盛は母の子守唄を思い出す
  • 清盛「俺は平氏の男として扱ってくれなくて結構!」というセリフ→今回平氏みんなで(忠正おじさんも!)助けに来る
  • 伊藤忠清と鱸丸の諍い→忠清と鱸丸が協力して忠盛に進言する
  • 子供の頃の清盛と兎丸との因縁→一騎討ち兎丸に勝つことで自分の悩みを乗り越える清盛

ざっとこんな感じで。「誰でもよい! 誰でもよいゆえ助けてくれ!」もそうか。(ちがう

しかも時子や由良姫も登場して次回に繋がっていくという。話の流れは少年漫画そのものでしたけど、ほんと見てて面白かったですね。