3日にボードゲームで遊んできましたので軽くレビュー

トゥールハンマー!

書を守る者さんによる、銀河英雄伝説の同人ゲーム。ゲームが始まっちゃうと銀河英雄伝説とかほぼ関係ない感じですが。
各プレイヤーはイゼルローン要塞を攻撃する4方面の艦隊のいずれかとなります。
手札が4枚ずつ配られます。カードは4種あり、出されたカードの色を担当しているプレイヤーは、自艦隊のコマを盤面に展開します。コマがどんどん置かれて行って、最終的にイゼルローン要塞に最初に到達した人が勝ち。
ただし、以下のようなギミックがあります。

  • カードを出す時は手持ちの同色カードを全部出す
  • 各プレイヤーはカードを出す前にイゼルローン要塞備え付けの何かすごい兵器(ソーラレイ的な何か?)トゥールハンマー発動チェックを行います
  • サイコロを5個振って、準備完了の目が出たらそれを確保します。
  • 何回もサイコロが振られて全部のサイコロが準備完了の目になったらトゥールハンマーが発動します
  • このチョロQがトゥールハンマー

  • トゥールハンマーにより物理的に盤面からはじき出された艦船は撃沈! ゲームから除外されます

というゲーム。
イゼルローン要塞とかトゥールハンマーが絵とか一切なく文字で説明されているのがとても素晴らしいと思います。
トゥールハンマーはきちんと狙わないと逸れたりするのでなかなか難しいです。
なお、トゥールハンマーは扇状の盤面の先からレールを外さない限り、左右へ撃ち分けできます。すごい!

トロルマスター

てらしまさんによる、オリジナル同人ゲーム。
各プレイヤーは毎ターン2枚の魔力カードというものを受け取ります。
順番に1枚ずつ魔力カードを出しながら、今回取ろうと考えている行動の所にコマを置きます。
全員がコマを置いたら、もう1回ずつカードを出しながら、やはり今回取ろうと考えている行動の所にコマを置き直すことができます。ただし、置き直す場合はコストが高い行動に移ることしか出来ません。(コストが安い方向へ置きなおすことはできません)
全員のカードの提出が終わったら、コストが高い行動から、発動できるかどうかのチェックを行います。行動の発動には自分が予定した行動と同じマークのカードが、コマを置いた所に書かれている枚数必要(これがコスト)です。カードが足りない場合は、手元のマナマーカーを2個支払うごとに1枚分を補うことができます。それでも足りない場合や、発動させたくない場合は2マナマーカーを受け取って1回休みです。
行動が発動した場合はコストとして必要だったカードは取り除かれるので、コストの安い行動を選んでいた人は高い行動を選んでいた人がカードを使いきってしまったため行動できない、というパターンがあります。また、カードにはオールマイティとして使える水晶玉カードがあるので、これを争って別のマークのコストを必要とする行動間でもコストの奪い合いが生じます。
かといって高コストに張りすぎると、カードもマナも足りなくて一回休みとなる可能性があるので、その辺のさじ加減がキモです。
行動は以下の4種。マナマーカーを得る「調合」、使い魔カードを入手する「召喚」、使い魔を使役して他プレイヤーを攻撃し、攻撃成功すれば勝利点が得られる「攻撃」、そして水晶玉カードを消費して直接勝利点を得る「占い」。
調合は調合の魔力カードを消費してマナを得ようと試みる行為ですが、大体の場合調合の魔力カードが足りないのでマナマーカーを使おうとすると赤字なのでやっぱり発動させない→2マナマーカーを貰って1回休み という感じになってました。
召喚はマナマーカーを消費して鬼火とかトロルとかドラゴンとか召喚します。高い使い魔ほど攻撃力が高く、自分が持っている勝利点も高いです。
攻撃は全プレイヤーに攻撃を仕掛けます。手持ちの使い魔の攻撃力を合計して、こうげき対象の防御力を上回れば勝利点1です。5人プレイで全勝すれば1回の攻撃で勝利点4を得ることができるわけですね。
2回プレイして、2回とも攻撃力が最大のドラゴンが猛威を振るいました。鬼火は使い魔1匹を攻撃に参加させない能力があるのですが、ドラゴンにお供がいれば何の問題もないので……。
行動を決める時、今回は何の魔力カードが何枚あるのか? 自分の手持ちマナでどこまで張れるのか? というところが大変熱いですね。

怪盗ジュエル

バッティングゲーム。
ABCDE の5つの列に、毎ターンカードが置かれます。前のターンから残っている場合はそのままカードが増えていきます。キャリーオーバー。
プレイヤーは一斉にABCDE、またはゲットの内1枚のカードを出します。被らずにカードを出せればその列のカードを全部取ります。ゲットは他にゲットの人がいなければ、ABCDE の列のカードの獲得が終わってから、残った列からカードが多い順に2列分のカードを得ます。これを山札がなくなるまで繰り返します。
カードは2,3,4,7,-4の5種類。同じ数字を3枚集めると書かれた数字が勝利得点になります。3枚に足りない分は書かれた数字が何であれ3枚で1点です。点数の多い人が勝ち。
例えば……。

  • 4を2枚持っている人がいます。このゲームで-4を2枚喰らうともう勝てません。で、カードが多く置かれている列に-4が混じっている。となると、もうその人はゲットを出せないだろう……→じゃあ自分はゲットを出す→同じことを考えているやつがいてバッティング!

みたいな。そんなゲーム。
一番ひどかったのはこれ! 最初のターンなんですよこれ! どうしてこうなるの?! 

一番高いところどころか一番低いところ、しかも同じ数字があるのに全員でかぶるとか!!!
たいへん面白かったです。

ヴォーパルス

I was game さんのオリジナル同人ゲーム。ドラフト型。
今更私がルールを説明する必要を感じないほど今大人気の同人ゲームです。わかりやすい説明がどこかにあると思うのでルールに興味ある方はグーグルさんに聞いてみてください。
ハートオブクラウンはゲーム自体もすごくよくできているのですが、プロのイラストレータさんがたくさん参加してお客さんを引いており amazon でも買えることを考えると、これはセミプロ作品と呼んでいいのでは……ということで外して考えると、今一番人気の同人ゲームですね。
全部で4ターン。
初ターンは開闢の巨人+樵+ケットシー+?(忘れた)。キープはワーム。左プレイヤーには敗北。右プレイヤーに勝利。左プレイヤーに敗北。
城下町レベル2を建てる。
2ターン目。鉄巨人を拾う、次に時計職人を拾う、癒し手を拾う。出来過ぎ。
開闢の巨人+鉄巨人+癒し手+時計職人+ケットシー。キープはワーム。鉄巨人は時計職人で経年させ武力7に。左右プレイヤーに勝利。開闢の巨人は老衰で死去。鉄巨人は癒し手により老衰を防止し生存。
宝物庫レベル2を建てる。
3ターン目。トロールを拾う。出来過ぎ。
トロール鉄巨人+ゴブリン+労働者+鉱夫。キープはワーム。
トロールは労働者の収入アップで武力アップ、ゴブリンは城下町から出る食料で武力アップ。左右プレイヤーに勝利。鉄巨人死去。宝物庫パワーで鉱石3から勝利点6発生。
聖堂レベル2を建てる。
4ターン目。ドラゴンを拾う。ワーオ。
トロール+ドラゴン+ワーム+労働者+鉱夫。武力15。アホか。
左右プレイヤーに勝利。宝物庫パワーで鉱石3から勝利点6発生。聖堂から勝利点2発生。祝祭レベル2を建設。
勝利点47。アホかw 勝利しました。ちょっと出来過ぎですねえ。

7Wonders+拡張

拡張により指導者が追加されました。7Wonder についても私よりわかりやすい説明があるはず……。
担当はローマ。拡張で追加された、ボードの左上のボーナスが「リーダーをただで買える」というもの。でもこれって資源出ないじゃない。7不思議も2個しか枠ないし……。左を見ると産出物がパピルス。右が絹。レンガ石木金属全然出てこない終わった! しかし手元に来たリーダーは

  • ペリクレス:軍事カード(赤色のカード)1枚に付き勝利点2
  • アレクサンドロス:戦争勝利1回に付きボーナス勝利点1
  • ハムラビ王:勝利点カード(青色のカード)を資源1個不足していても建設できる

というもので、ペリクレスとみんな大好きイスカンダルが軍事関係で被ってるから何とかなるかしらなるといいんだけどって感じで開始しました。
第1の時代。まずは資源が出る茶色のカードを、金属重視で集める! その間に赤カードを集めて勝利するぞ、というのが今回の方針。いきなりペリクレスアレクサンドロス王を出すと警戒される恐れがあるので*1最初のリーダーはハムラビ王。
茶色のカードを集めつつ赤のカードを建てようとするも深刻な資源不足のため結局1枚しか建てられなくて死。左右プレイヤーと引き分け。ただ、金属は手厚く集まった。
第2の時代。「我が名はイスカンダル! この度はライダーのクラスを得て……」とか言いながらアレクサンドロスを投入。色々建ててみようと思うけれども資源不足でどうにもならない。金属偏重のおかげで赤は最低限建つんですけど他が惨憺たる有様。赤カードも手元に来たら必ず建てられるかっていったらそうでもなくて。でもまあ何とか左右に勝利。微妙に青の建設が連鎖したのは良かった。
第3の時代。ペリクレスを投入。やっぱり資源不足があるので赤カードは結局5枚どまりでした。ただ青がなんとなく連鎖したのと、あと1回だけハムラビ王の能力が役に立ちました。でもお金が足りなくて第3の時代なのにカードを捨て山に放り込むとか悲しいことをしていました。で、その直後に資源買われるしね。もうね。
で、結果勝利点60でした。2位59、3位58、4位47、5位22(初プレイなので)というものすごい接戦。左右が通常資源を産しなかったので、最初きっついなあと思ったローマですがこの配置だとむしろローマでなければ勝てなかったのではないかなと。ローマ+ペリクレスアレクサンドロスのコンボは運が良かったですが、自分がローマで資源が出ない、左右からも資源が出ない、左の左は資源が出るので左プレイヤーが茶色カード建設しない、というのは運が悪かったので、相殺して実力の勝利ということにさせてください。ハイ。

*1:ただ、相手の戦意喪失を狙える可能性もないではないので、微妙