スーパー戦国ヒーローユッキー

という取り上げ方になってしまうのは仕方ないのかなあ……題材は題材ですけど結構ライトな感じの番組ですものね。講談とか言い出したんであの辺はとその前も聞き流してくださいね。「千姫助けたのも兼続ですから!」的なアレなので。私の私見ですと、真田より毛利の方が活躍してます。
という感じだった今週の名将の采配ですが、来週も武田で以前に啄木鳥戦法であり武田がバンバンという番組なので武田系の城によく見られる「丸馬出」について説明したいと思います。
と思ったけどこれ図なしで説明するのはしんどいしちゃんと詳しいサイトさんがあるのでご案内します。

http://underzero.net/html/casl/cas_m_umadashi.htm

城の出入り口が工夫なくそのままですと敵もそのまま一直線に突入できてしまいます。敵の動きを阻止しにくい。さらに、城内が丸見えですと、守備側が何をするのかわかりやすく、対応もされやすい。
そこで外側に的土という盛り土とか、石垣みたいな構造物でもいいんですけど、用意しますと敵がまっすぐ侵入できません。敵の突撃の勢いを殺すことができますし、侵入に時間が掛かればその分多く矢玉で敵を倒すことができます。視線を遮って奇策を仕掛けることもできます。
これを発展させてさらに敵が侵入しにくい構造となったのが馬出です。これですと馬出内で出撃準備をして有利なタイミングで攻撃を仕掛けることも可能になります。
武田家が築いた城はこの馬出を半円状に作るのが特徴です。半円状にしているのは、馬出の中、もしくは城壁から外を攻撃する際に、できる限り死角をなくすためです。基本的にどこへでも2箇所以上から攻撃ができるようになっています。松山城なんか行くと良くわかるのですが、城はできるだけ敵を多方向から射撃できるように工夫して作られているのですが、そういう仕掛けを外部に設けた防御というよりはむしろ攻撃的な施設が丸馬出です。武田神社(武田氏館・躑躅ヶ崎館)にも小さいですが丸馬出の跡、三日月堀があります。
これを大きくしたものを出丸と言います。真田丸もそれにあたり、番組中でも丸馬出と同じような構造をしていましたよね。武田の DNA が真田幸村にきちんと受け継がれていたと言えるでしょう。丸馬出を魔改造したのが真田丸です。
で、その多方向から敵を攻撃できる構造を突き詰めていくと五稜郭とかになるんですね。