天地人すげえ
天地人がどんだけひどいかは以前書きました(http://d.hatena.ne.jp/rerasiu/20091006/p1)が、よくなってきたなーと思わせた関ヶ原を過ぎたら以前に輪を掛けてひどくなって参りました。
他人の手柄はバンバン兼続のものになっているのに全然兼続が立派な人に見えずというか以前義とか何とか言ってたのはオール口だけでございますねみたいな感じで脚本は兼続すげえ動画にするつもりで書いてるのかもわかりませんが我々には兼続が言行不一致のスーパー奸臣にしか見えないのでございます。
で、先週の回は大阪の陣冬も夏も1回に収めますみたいなこと言うので「一体どうするんだ……」と思いながら見ていたら何かもうすさまじくって。
- 大坂冬の陣が始まったと思ったら3分で終わった
- 大坂夏の陣は始まったと思ったら終わっていたというか大阪夏の陣という話が出たら既に大坂城が燃えていた
- 幸村も全然戦わなくて城から出て来て刀を抜いて雄叫びを上げただけで場面暗転死亡扱いと素敵な待遇
- 勿論後藤又兵衛毛利勝永塙団右衛門長宗我部盛親一切登場しません
で、大坂城炎上の後兼続さんが焼け跡にのこのこ出て来て
「これで戦の世もおわった」
「亡くなられた方は、命と引き替えに世に安寧をもたらしてくれたのじゃ」
「慈愛の心が刀に勝ったのじゃ」
とか訳のわからないことを言い出すんです! えっ大坂城は自然発火しただけなのになんで兼続さんあなた勝ち誇って勝ちは空しいみたいなこと言いだしてるの……。兼続さんの脳内ではこういうチャートができあがっちゃってるんじゃないですか?!
しかも坂崎さんのものであるはずの千姫発見の手柄を奪い取って家康に千姫を引き合わせたらあのタヌキ感動しやがって「愛とか素晴らしい!」みたいな感じで折伏完了! という雰囲気になってしまったのでもうどうでもいいやと思いました。
この大河によって「義(笑)」みたいな感じになってしまったので上杉家には気の毒な感じになってしまいましたね。