足軽の槍

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1314495623
この話題について……。

Asay これはすごい, 武道 返し技については、どの兵卒にも武具の不利を補えるほどの武術素養があったのか、という疑問が残った。/でもまぁ、ここで問題になってるのって武士のことだもんな。ひと山いくらの雑兵じゃないもんな。

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勿論ありません。というか、槍を槍として扱う技術もなかったと考えるのが自然です。
そもそも槍で突くって行為自体がそれなりに技術を要します。例えば、相手が何かしら鎧のようなものを着ていたら、鎧に対して垂直に突けないと、鎧の表面で滑って穂先が逸れてしまいますからね。しかも、あまり長い槍は柄がしなって、穂先が揺れてしまうのです。
じゃあ鎧のないところを狙う? 穂先が揺れているのに? それこそ高等技術ですよね。それでは戦国時代の足軽は槍をどう扱っていたのか? 不意に接近戦になると、手に持っているのが拳銃であっても、それで殴りかかってしまう……人はそういう動いてしまうそうです。
そう、戦国時代の足軽隊は槍で殴っていたんですね。
隊でタイミングを揃えて、槍を振り上げて相手の頭を叩く。どんどん叩く。それで相手の隊が耐えられなくなってバラバラになることを狙います。別に殺す必要なんかそんなにないのです。隊が隊として機能しなくなれば、それだけで戦果です。バラバラとなった足軽一人が何人も倒せるわけがないですし。
じゃあ槍の穂先は何のためについているの? と言えば、これは隊で穂先を揃えて突き出せば、これで敵の突入を防ぐことができます。槍衾を展開するために足軽は槍を持っていたわけですね。