風林火山第26話「苦い勝利」

ハルちゃんが悪の皇帝過ぎる。父を超えたのではないですか。兵法の暗黒面に堕ちたな。
友人も「こんなに主役側のイメージアップに貢献しない大河は初めて見た」と言っています。

  • 志賀城守笠原清繁は関東管領上杉を頼って反武田の挙兵をしました。
  • 笠原は村上に援軍の要請をしますがそういうのは挙兵前に調整した方が良かったんじゃないですかね?
  • でも村上は背後の高梨が今長尾家督継承戦争に関わってるので武田に兵を出せるようです。
  • 村上「わしゃ謀略は好かん!」
  • そんなこと言うから智才*196(200点満点)とかにされるんですよ。
  • トロ武将直江実綱が景虎に「お前の兄貴、もう全然ダメだからぶっ殺して君を当主にしたい」とか期待してくれているのに景虎さんの返事ときたら
  • 景虎「人を戦で斬るのは空しきこと……」
  • 周囲の家臣は景虎に期待しているはずなのに「何この電波……」という雰囲気も出しまくってるので笑え過ぎる。
  • 景虎「兄を討っては不義の謗りは免れまい。不義なる者がはこびる家ならば滅びた方が世のためであろう。甲斐の国では父親を非道に追放し家督を奪った上、他国に平然と攻め寄せる悪人もあるという。お主らは仏門にあったこの身を現世の修羅場に引きずり出した上に、我にもそのような悪人となれと申すか」
  • もうハルちゃんが完全に悪者ですな。
  • その後長尾景虎の屋敷に兄の軍勢が襲い掛かって……のくだり、何ですかあれ。あれはあれですよね、あの琵琶の音色を聞くと精神が蝕まれて適当な近くの味方に襲い掛かって盛大な同士討ちが始まるとか、そういう風にしか見えなかった。「この音は直接脳に響くのだ!」
  • さて村上のところに相木が現れました。
  • ハル虎さまが先方衆に笠原攻めを命じた時相木が本当に嫌そうな顔をしていたから相木は本当に村上に寝返ったのかなーと最初思ったんですがそれにしても村上に出陣するなというのはどうも変な話だと思っていたらやはり内通したふりでしたか。
  • いくら内通でも村上に兵を出すななんて話はないよなー変だよなーと思ったんですよね。
  • 相木がちっとも村上の目を見ないな〜ハル虎さまでもあるまいしそんな怖くないだろうよとも思ったんですけどね。
  • 村上さんが「わしゃ謀略は好かん!」と言った通りに。
  • この計に嵌まった村上は出兵せず、武田軍は挟み撃ちにされる心配をせずに済むようになりました。
  • 相木が偽装内応すれば、平蔵も間者として真田さんに「恩を返す」と称し真田勢に参陣しました。
  • 真田さんに0.1秒で見抜かれていたようでしたが。
  • 相木にも0.5秒で見抜かれていましたが。
  • 上州勢には板垣・甘利の老臣コンビが対抗します。ハルちゃんが信濃勢への見せしめのために殺しまくれと言ったとはいえ敵勢5000に対し3000の首級を挙げるという凄まじい大捷なのに戦闘シーンがカットされてしまって残念。
  • 甘利「ハルちゃん信虎様みたいになっちゃったね」
  • 板垣「我らがそうしてしまったのじゃ……」
  • 板垣・甘利の勝利により笠原勢の後ろ盾は全くなくなり既に勝利は明らかでした
  • ハル虎「これから笠原城を攻めれば2日ともつまい」
  • 飯富「え、まだやるんですか?」
  • 甘利「笠原勢の縁者も我が軍にはいますし」
  • ハル虎「そいつらが謀反を起こすようにやるんだよ」
  • 不平分子のあぶり出しですね。もう徹底的にやろうと。
  • 甘利「勘助お前もちょっと何か言ってやれよ軍師だろ」
  • 勘助が嫌いな甘利さんが助け舟を求めるのですから相当なことですね。
  • 勘助「水の手は切ってあるし援軍はこないとあれば降伏勧告すれば降るよ」
  • ハル虎「ならん! お前が斬られるだけだ」
  • 勘助「命に賭けてもいいです。攻めるのはそれからでも……」
  • ハル虎「ならん!」
  • 勘助「お忘れですか、力をもって百戦百勝しても最善ではないのです。戦わずして勝つことこそ最善!」
  • ハル虎さまは勘助の策を用いたくないのでこの物言いは明らかに逆効果ですね。
  • ハル虎「な〜に〜を〜得意気に申しておる。謀略で敵を倒しても相手が油断したから負けたと思って再度歯向かうのだ。どうあっても勝てない相手と思い知らせるために力攻めすることも必要じゃ!」
  • 勘助「今回志賀城の奴らが必死なのはこないだあんたが内山城を無理矢理落としたからなんだけど……」
  • ハル虎「何俺がしくじったって言うわけ?」
  • 勘助「いやそうじゃないけどこれ以上続けたら」
  • ハル虎「だぁ〜まぁ〜れぇ〜」
  • 勘助「将たるもの慈悲を見せることも肝要かと」
  • ハル虎「控えい勘助!」
  • 勘助ハルちゃんに怒鳴られたことないのでびっくり。
  • しんとしたその場を繕ったのは小山田。
  • 小山田「お館様の仰せの通り。戦わせてやってこそ武士の情けなんじゃないの?」
  • ハル虎「良かろう勘助、そちが降伏を促せ」
  • このセリフの直後梯子を外された形になった小山田さんの反応が面白過ぎ。
  • この時ハル虎さまが許した降伏勧告、生首3000並べて恫喝、のところの勘助が、やりきれないという思いを抱えながら、任務は果たす、という感じで非常に良かった。
  • ここのダンカン演じる笠原、ほとんど顔だけの演技というかもう目だけって感じでしたけど、もう自分は助からない、という絶望感がよく出ていたと思います。うまい役者だなあ。
  • 結局笠原勢は降らず、力攻めに。
  • その時の小山田さんいくらなんでもノリノリ過ぎだろ! 「はっはっはっは! 女子供は皆生け捕りにせよぉ!」 どこの山賊だ!
  • そういえば小山田さんは信虎パパがひどいことする時一緒になってやってたよなあ
  • 戦後になって相木の内応が策略だということを勘助は知ります。自分に事前に知らせがなかったことに軽くショックを受けていた様子。
  • 真田さん「恐ろしきお人じゃのう、お館様は」
  • 真田さんは勘助に「お館さまは凄く優しい人」と言われてやってきた途端にこれですからね。今すぐJAROスタッフサービスに電話してもおかしくないわ。
  • まさかここで美瑠姫が出てくるとは。笠原の奥方だったとのこと。フリーター時代の伏線はもう全部回収したと思ってたのに。
  • しかし美瑠姫としたら武田方となった勘助に慈悲を垂れられても腹立つだけだよな。
  • ちなみに志賀城生き残りの人は売られたというのは史実です。
  • 真田さん「お館様はまだ負けを知らぬ。左様な御大将は負けた者の気持ちを推し量るのが鈍くなっていくのじゃ」
  • 真田さんが言うと深いですね。そして今後のハルちゃんの負け→更正フラグですね。
  • 小山田さん「俺は美瑠姫を恩賞として貰ったぞ勘助ぇーッ!」
  • 小山田さんは勘助が美瑠姫を好いているとか系の勘違いをしているな。
  • 何かしばしばライバル視していたけどこれまでやられっぱなしの仕返しをしてやったみたいな感じですがやや空回り。
  • やっぱ策士には一歩足りない感じ。あとこれまでエロ話題にいちいち反応していたのは性欲を持て余していたのかとか思われますな。
  • ハルちゃんは勝ちばっかりで負けがどんどん恐ろしくなってどうしていいのかわかんない感じのようですね。この分ならまだまだ更正の余地はありそう。
  • 次回予告の板垣さん、刀を見つめていましたけど、あそこから思い浮かぶキーワードは「死諌」しかないわー。
  • 風林火山紀行の曲がまた変わった。これまで原さんルートだったけど原さん全然出なくなっちゃったからなあ。というわけで今回の曲変更は「魔王ルート」に入ったからだと思います。

というわけで次回に続く。

*1:智謀才能限界