風林火山19話「呪いの笛」

前回ハルちゃんの側室となることを決心したゆー姫でありましたが……

  • ハルちゃん「よくあの意地っ張りなゆー姫が言うこと聞いたね? 何したのさ」
  • 勘助(甘利に無常さんとか三条夫人が来たことは話せないよなあ……)「えーあーそう、あの歌、お館さまの歌ですよ」
  • ハルちゃん「ほーやっぱり下手な歌だから良かったのか」
  • 勘助「えーじゃあわざとあんな下手な歌を!」
  • ハルちゃん「いいや。つかお前も下手と思ってたのかよ」
  • 勘助「ああいやええとその歌とかそれがしよくわかんないし……」
  • ハルちゃん「三条が行ったんだろ?」
  • ハルちゃん「つかお前ゆー姫好きだろ」
  • 勘助「めめめめめめめ滅相も無い! つかゆー姫それがしのこと滅茶苦茶嫌いだし!」
  • 勘助マジハルちゃんに手玉に取られ過ぎ。ハルちゃんの洞察力は異常。
  • 三条夫人が今度こそはゆー姫を励まそうとするのをブロックしようとする勘助。これはハルちゃんに「姫の力になってやれ」と言われたので馬鹿正直にゆー姫を守ろうとしたのですが、人の心の機微のところが理解できないという感じですね。勘助はもう悪者になり切ることを決心して割り切ったために逆にこの辺がわからなくなってしまったのでしょうね。それがために三条夫人の贈り物の笛に毒とか刃がないか調べてしまい守ろうとしたゆー姫からも不興を買ってしまう。でもそれは何よりも大事と考える晴信のためなので、勘助としては後悔するところは何もない……のでしょう。
  • 三条夫人は物事をはっきり言い過ぎる!
  • 「お館さまはまあこんなことを言っていいかどうかわからないけど……」
  • 「はっきり言ってカピバラです」
  • 「でも人間じゃないからと言ってガッカリしてはダメですよ」
  • 「お館さまの魅力は見た目じゃわからなくてベッドインすればよくわかるから」
  • ゆー姫もこんなこと言われたら反応に困るよ!
  • 「でもお館さまは私利私欲でお前を手に入れるような男ではないから、そこだけはわかってほしい。お館様をよろしく」そう述べた三条夫人「笛が不得手」と、おそらく嘘を吐いてゆー姫に京の笛を託すのでした。
  • 夫人侍女の萩乃が勘助を罵ったのは実際に勘助が不快だったのもあるでしょうけど、前回の三条夫人のうわなり打ちに「胸がすっとした」と感想を述べてしまったこと、そして今回もうわなり打ちだろうと思って付いてきたら全然そうではなくて三条夫人はゆー姫を思いやっていた、ということに恥じ入り、そのもやもやも合わせて勘助にぶつけてしまったのだと思います。
  • ハルちゃんとゆー姫が祝言を挙げている最中、いたたまれない勘助は自宅で太吉に旅に出ることを告げます。くわえて頼みごとをしたら太吉ときたら
  • 「承知仕って奉った!」
  • さいこう。
  • 初夜を迎えるというゆー姫に対して侍女は懐剣を渡し「ご武運を」何という凄絶さ。戦は戦場だけで起きるのではない!
  • それとは知らぬ、ゆー姫の待つ寝室に向かう時のハルちゃんの顔といったらやる気満々過ぎて吹いた!「これから満足度5上げるぜー」て感じ。すごいなあ。
  • ゆー姫が笛を吹いたら一晩中吹いてたのでハルちゃんは何もできませんでした、って、何そのアラビアンナイト
  • 翌日「とうとう一晩吹きよった、一晩中吹き続けおった!」とかハルちゃんは言っているわけですけどね、いやーゆー姫にも嫌われたもんだねみたいな言い方をハルちゃんしてるわけですけどね、このエロ顔を見る限り「いやーゆー姫もツンデレだねあれは愛情の裏返しだよまいったなあまったく」ぐらいのことを考えていそうで困りますね
  • ハルちゃん「いやーしかしあの笛はすごいね諏訪さんの呪いでも掛かってるんじゃねえの?」
  • 勘助「笛の音までは調べなかったなあ」
  • 源五郎「お方さまの呪いじゃねえの?」
  • あんたらどこまで本気で喋ってるんだよ! いい加減にしろ! あと源五郎は実は本気で、折角お館さまの寵愛を一手に受けるチャンスなのにいまさらお館さまにノンケに戻られて困るかよ! 女は全員遠ざけてやる! とか思ってそうで困ります。
  • 実はハルちゃんはカピバラではなくゴーレムであるということを知っていた三条夫人はゆー姫に妖精の笛を渡していたわけなんですけど、2日目の夜に至ってはハルちゃんもさすがに今日も寝てたまるか今日こそ満足度を5上げるぞと実力行使に出たわけなんですけど、ゆー姫も懐剣で反撃に出ます。しかし速攻で鎮圧されるのでした。
  • 晴信「すまんなあ、そなたに討たれてやることは、できんのじゃ。儂は、討たれるわけにはいかんのじゃ!」 かっくいい。
  • 「儂とそなたには多くの家臣領民の命運が掛かっている、儂とそなたは一人の男と女っではない、国と国じゃ。国と国が結ばれるため儂とそなたは結ばれねばならんのじゃ!」
  • 「そなたは本当に一人か?」
  • 「一人であることを捨てたら、かえって一人きりにになってしまったがのう」
  • すごいかっこいいこと言っています。ハルちゃんかっこいいですけど、その後のハルちゃんのエロ顔を見ると大義名分を利用した口説き文句を以前からずっと考えていたようで小賢しいと言うかなんと言うか簡単に私の気分を言いますと「何というエロカピバラ……」
  • この後ゆー姫は勘助の真意を知るのですがすでに勘助は出張しているのでした。何というすれ違い。
  • おや、甘利に無常さんは勘助を認め出した……? 死亡フラグか!
  • また家臣どもは猥談か。評定の場が猥談コーナー過ぎる。大名がエロいと家臣もエロジジイばっかりですか。
  • そして一番エロ話が大好きなのは小山田さん。
  • 諏訪さんところは侍女まで笛しっかり吹けるのか。諏訪の文明度は高いな!
  • しかしその小細工を三条夫人は看破していたのでした。この気遣いは逆効果過ぎる! 勘助みたいに何にもわかんないのはそれはそれで問題ですがこれはさらに悪い。

今回はお館さまを巡る愛憎劇が凄まじ過ぎました。いやほんと戦いは刀や槍を握ってやるものばかりではありませんな。
勘助が三条夫人の笛を調べたりするような真似をするのは単純にゆー姫に好意を寄せているから、ではないと思うんですよ。ハルちゃんのために尽くす決心がまずあって、その上での行動。勿論ゆー姫を手に入れようというつもりもなく、ただお館さまのために。とは言え祝言前後のシーンを見ると、能天気にハルちゃんとゆー姫を祝福しようという気持ちにはなれない。別にどちらかに嫉妬しているわけでもないからこれでいいはずだし、これでいいと思ってこれまで動いてきたけど、何か割り切れないものがあるから教来石さん連れずに独りで旅に出て独りで焚き火して独りでそれを見つめちゃったりなんかしちゃったりして。何というかなーいわゆるやおい的な関係の一典型というか良くできた見本というかすごいですよこれ。
で、その上にゆー姫を励ましつつハルちゃんの寵愛は自分から外れないよねと信じつつも完全に安心はできないので励ましの意味といわゆる「猫につける鈴」の意味でゆー姫に笛を渡す三条夫人がいて、ハルちゃんの寵愛を独占したいがためにその笛は三条夫人の何かの仕掛けなんじゃないのとか言い出してしまう源五郎がいるわけで、男女入り乱れた五角関係ですよ。こんなのを堂々と放送するなんてすげえなNHK。

  • 今回でハルちゃんの満足度が上がったので次回以降ハルちゃん大満足ボーナスで真田幸隆を調略します!