第13話「招かれざる男」(先週の分でごいす)

ハルちゃんが止めてくれるだろうと高をくくっていた勘助は勢いで「俺の剣術の腕前を見たいなら戦さながら真剣で立ち合わせろ!」などとのび太の「できなかったら鼻でスパゲティ食べてやる/目でピーナッツ噛んでやる」級の大言壮語をしてしまったところ、ハルちゃんに「勘助の望みどおりにしてやれ」と思わぬ発言をされ鬼美濃原さんという超強キャラ相手に真剣で立ち合うことになってしまいました。

勘助はこの無理ゲーに対してスタートボタンを連打しポーズもとい待ったをかけて「さっき戦さながらって言ったけど真剣持つだけじゃ戦じゃないし、もっと戦っぽい場所でやろうぜ」と屁理屈を捏ねてなんとかその日は斬られることを免れました。

ハルちゃんはその後「勘助のことだから何か考えがあってのことだろうし」とサニー板垣に言いますが、どう見ても買いかぶりです。本当にありがとうございました。まあ、勘助の実力を見せて家臣にその力を認めさせようという考えなのでしょうが。

勘助はその夜の内に何とか一計を案じます。

明けて翌日。勘助の望み通り湖の側において立ち合いが始まろうとしますがここでも勘助は開幕スタートボタン連打!またもや待ったをかけ
「俺は跛足だし片目も見えないので原さんに逃げられたらどうにもならないし、こんなやつをそのまま斬ったら原さんの勇名にも傷が付きますよね?」
とか何とか言い出して原さんを舟の上におびき出します。と言うか戦場じゃあハンデなんかつけてもらえないし待ったも無いと思うんですけどね。しかしこれでプライドを刺激された原さんはまんまと舟の上におびき出されます。

問題の舟の側まで来たところ、原さんは勘助に先に乗れと命令。勘助がこれに従ったところそこを不意討ちで攻撃。これはいけません。勇名に傷が付きまくりですが、ここでの原さんは
「お前の生意気な口ぶりが気にいらねえんだよおおおお」
と。それでは仕方ありません。勘助はこの攻撃を何とかいなすと、湖面に刀を差し入れ水しぶきを原さんの顔面へ見舞います。原さんがひるんだ隙に勘助は舟底に空けてあった穴の栓を抜き、あれよという間に隣の船に飛び移ったのでした。

慌てる原さんをよそに、勘助は得意満面に『兵者詭道也』と書かれた紙を懐から取り出し「戦場ではこのような謀もある。そして相手を傷つけずに勝利を得るやり方もある。戦わずして勝つ、これ最強(こないだの圧迫面接の時俺が言ったようにな! お前らは笑ったけど)」と滔々と述べました。

でも多分これはアレですよ、懐の中にいくつも色々書いた紙があったに違いありません。状況に応じてそれをバッと見せて「俺はこうなると読んでました!」とアピールするために。失敗した時は「三十六計走為上*1」とか書かれた紙がそこに残ったんでしょうね。
これを見たハルちゃんは「やはり俺の目に狂いはなかったぜい」とさらに勘助への買いかぶりを深め、板垣はこれでまずはよし、と納得し、飯富さんは感服し、信繁、小山田、両角には馬鹿受けしました。甘利さんは不服そう。舟底の穴を尻で塞ぎながら渋い顔をしている原さんこそいい面の皮です。こうしてハルちゃんの思い通りになったのでした。

寒い中濡れ鼠になってしまった原さんは源五郎宅で大くしゃみ。勘助に「わしが泳げぬことまで調べていたのか」と。
原さん泳げなかったのか! 何という萌えキャラ化……。
勿論昨日の晩に思いついた策ですから、勘助はそんなこと全然知らなかったのですが。でも何かこれで原さんとも打ち解ける事ができたようです。良かった良かった。

そのあとは大体こんな感じ。

  • 真田幸隆の進言連打によって関東管領上杉憲政が武田の膺懲に向かう
  • 同盟軍のはずの諏訪勢は独断・単独でこれに対抗する動き
  • サニー板垣が勘助に屋敷を用意。しかし世話役が旧知*2とささやかな嫌がらせ
  • ハルちゃんの次男の目が見えなくなったでごいす
  • そのとばっちりで社長夫人に嫌われたでごいす
  • ハルちゃん三条夫人に寄りに寄って「笑え」発言。それに耐えて笑わずにいられる人間なんかいません

青木大膳、信虎パパ、庵原武者震い之政、今川きれいな義元とアクが強すぎるキャラが続々退場し、オリジナル展開も終了して原作モードに入ることになるので一体どうなるかなとかすかに心配していたのですが、問題なかったですねえ。
あと最後の観光コーナーの曲が変わったのは原ルートに突入したため*3だと思います。

*1:三十六計逃ぐるにしかず

*2:昔の自分を良く知る人にはハッタリきかせられないというか。キリストも地元では奇跡を起こせなかったそうですし、ハッタリで世の中渡っているような勘助としてはかなりきついのでは

*3:戦国ランス』ではどのキャラクターがヒロインとなるか確定すると通常画面での曲が変更となる