北方水滸伝読み始めています
結局他に読むべき水滸伝を見つけられなかったというか面倒だったというかそんなところ。
そうしたらあれです、北方水滸伝は北方三国志よりよっぽど内容をいじりまくっていて原型をほとんど留めていないそうです。まあ、そこまでいじくってるのなら、逆に後で原典を別の作品として読めばいいですね。いじくりまくっているのなら、本編の知識は前提として必要なものではないということですから。
で。
私は何らかの作品を見て「感動した!」とか「泣いた!」とかは全然公言しないし実際にそうなることもほぼないのです。というのも、特に泣いたかどうかの方は「そういうので泣くのはみっともない」と考える頭の古い人間なのだからですね。
という私なのですが、北方三国志では2回も涙腺決壊しそうになったので*1、今回はどうしてくれるのかなと思ったのですがいきなり1巻からきた。いやはやまったくやってくれるぜ。
しかしアレですねこれは以前戦争の描写が北方先生自身の経験から来ているのでしょうと書いたのですが、この水滸伝はまさに公安vs学生運動そのものですね。官軍vs革命勢力という原作の構図がぴたりと当てはまる。そりゃ北方先生の筆にも力が入るし魯智深も思慮深いオルグ野郎になろうというものですね。
期待してこれからも読んでいこうと思います。
- 作者: 北方謙三
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/10/18
- メディア: 文庫
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*1:決壊には至らず