ポーランドの高校歴史教科書を読んでいます

日本語訳が出ているのですが、やはり何度も滅亡しているところは歴史教科書も違いますね。読んでて面白い。
教科書中に出てくる設問が

  • 1939年9月に同盟国がポーランドに救済の手を差し伸べなかったのはどうしてだと考えるか
  • 1939年9月17日のソ連政府のおぼえがきを精査し、そこにどのような偽りがあるか示せ
  • シミグウィ=ルッツ元帥の「対独戦で我々は独立喪失の危険を冒すかもしれない。ソ連と同盟すれば、我々は魂を失うだろう」という言葉を、あなたはどのように理解するか

こんな感じ。重みが全然違う。
やっぱりあれですよね、「戦争はしちゃいかん」だけでは、どうにも。思考停止にしか過ぎないので、この教科書のように

  • なぜ戦争が始まることになったのか
  • その結果、どのような事が起こったか
  • 起きたことを分析して、戦争は起こしてはならないものなのか検討
  • なぜ戦争が始まることになったのかを分析し、再度戦争に突入しない、巻き込まれないためには、どのように振舞うべきかを検討

ここまでやらないとダメですよね、やっぱり。
書影がわかるようにアフィリエイト付けましたが、これは価格設定からして図書館にだけ売れればいいやって感じに見えますので、ご興味を持たれた方は是非まず図書館で探してみることをおすすめします。

ポーランドの高校歴史教科書【現代史】 (世界の教科書シリーズ)

ポーランドの高校歴史教科書【現代史】 (世界の教科書シリーズ)