今月の朝霧の巫女

おおおおお遂に木槌が出ましたね。稲生物怪録のラストに登場した木槌でしょうか。これは山ン本五郎左衛門という魔王を称する妖怪が、「もう一人の魔王、神野悪五郎が悪さをして困らせるようならこの木槌を打ち叩きなさい。木槌と聞いて飛んでくるから」といって勇気ある若侍平太郎に授けたものなんですけど。ちなみに木槌は三次の神社に奉納されていますし、平太郎は実在の人物です。

この木槌を打ち叩けば承諾と看做す云々とのことですが、叩いたらやはりスサノオが来るんでしょうね。魔王を呼ぶ、という点では同じかなあ。

あと菊理に従う亡者大行進ですが、これはそれぞれの名前の呼ばれ方からしても、
太平記楠木正成と一緒に平景清*1の刀*2を奪いに来た面々です。太平記ではこのメンバーに後醍醐天皇が加わります。
念のため、兵部卿親王護良親王=大塔宮、九郎大夫判官義経源義経能登守教経=平教経=能登殿です。皆恨みを飲んで死んだと言える人物です。後醍醐天皇も含めて怨霊仲間ですね。

*1:「ヒッサツセンプウケン! イヤーッ!」ですが、実在の人物です

*2:何か凄い力があるらしく、足利の世をひっくり返せるらしい