新・平家物語は14巻の途中です

遂に平家は滅びました。平知盛が入水する時の有名なセリフ「見るべきほどのものは見つ」や義経の八艘飛びは出てきませんでした。吉川先生が独自色を出そうとしたのか、それとも?
倒すべき敵が滅んだので「狡兎死して……」がもう始まっています。平時に軍事的才能の持ち主は必要ないとは言え、やはり鎌倉に引き篭もっていた頼朝よりも物語として義経の方が面白く、話の中のスポットもずっと頼朝より義経に当たっていたこともあれば、やはり読者は義経を肩を持ちたくなってしまうわけですが……。